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2024/04/01
Webマーケティング

ホームページのリニューアルのタイミングは?Webサイト制作で改善するポイントとは?

ホームページは時代の影響を常に受けるため、気づけば自社のサイトが古びたデザインになり、アクセス数が極端に落ちていることがありますね。

ネット環境の変化は激しく、検索エンジンは日々進化しており、常に検索上位に表示させ続けるのは容易ではありません。

企業では、広告費も限られているため、ホームページ管理に選任スタッフを置く予算はなかなか取れないのが現状です。

Webサイトのリニューアルを業者に依頼したくても、具体的に何をどう頼めばよいのか、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ホームページをリニューアルするタイミングや、改善に向けて社内で準備できること、業者に依頼する際のポイントとなる点を紹介します。

ホームページをリニューアルするタイミング

ホームページはどのくらいの周期でリニューアルすべきでしょうか。

下記のような状況があれば、そろそろホームページをリニューアルするタイミングです。

・他のサイトに比べて、古くさい印象がある
・検索エンジンで上位表示されない
・競合他社が検索エンジンで上位に表示されている
・会社の売り上げが落ちてきている
・ホームページからの問い合わせが減っている
・顧客からどこをクリックすれば良いのか分からないと言われた

また、下記のように、時代のニーズに合わせて改良する必要性を感じる場合も、リニューアルの時期と言えます。

・スマホやiPadに対応していない
・ブログなどのコンテンツ・マーケティングを始めたい
・CMS(Contents Management System)を導入して常時更新したい
・SNSや動画サイトにリンクさせたい

売り上げを伸ばしている企業は、ネット環境の進化に合わせて、数年に1度のリニューアルを行っています。

それでは、どのような点に気をつけて、リニューアルの準備をしてゆけば良いのでしょうか。

ホームページ・リニューアルで必要な社内準備

ホームページのリニューアルは専門性が高く、業者に外注することになりますが、依頼する前に社内でしておくべきことが多くあります。

ホームページ・リニューアルの方向性を決める

ホームページのリニューアルでは、自社の売りたい商品/サービスは何か、どのような消費者をターゲットにした商品かを明確にする必要があります。

ターゲット像の年代や性別、職業や趣味などの具体的なイメージ(ペルソナ)を設定して、ダイレクトにアピールするページ作りが求められています。

また、トップページをどう作りかえるかで、企業やブランドイメージ、アクセス数や売り上げも大きく変わってきます。

ランディングページ風の商品を売り込むデザインにするか、コーポレートサイトの情報提供型にするか、商品やサービスに適した具体的な戦略が必要です。

リニューアルに際し、自社が何を、誰にどうアピールして売り込みたいのか、基本的な方向性を決めることが重要です。

現在のホームページの問題点・改善点を明確にする

ホームページは、HTMLやCSSなどのプログラミング言語で作成されており、ツリー構造で枝葉の情報ページがリンクされています。

ページ数は企業により異なりますが、一般に、トップページ・商品紹介・会社紹介・地図・お問い合わせ・会社概要などの基本ページがあります。

企業によっては、求人や、投資家向け広報のIR(Investor Relations)、経営企画、サービス・サポート部門なども含み、複雑な構成となっています。

その他に、新着情報やブログなどを入れれば60ページほどの、大量ページのリニューアル作業となります。

ホームページのリニューアルに着手する前に、関係各所の担当者と話し合い、現在のページの問題点・改善点を明確化しておくことが重要です。

依頼する専門業者は、インターネットの専門的知識を持っていても、あなたの企業の商品や業界の事情には精通していません。

まず社内の各部門で、リニューアルすべき点をブレインストームで洗い出し、問題点・改善点を文章に整理しましょう。

ホームページのリニューアルで必要な作業項目

ネットからの問い合わせを増やしたいと、ホームページ制作会社に依頼し、最新の綺麗なデザインに変更したとします。

見栄えが良くなり、一時的に問い合わせが増えても、デザイン変更だけでは根本的な売り上げの改善につながりません。

それでは具体的に、専門業者にどのような改良作業を、依頼すればよいでしょうか。
そのためには、依頼者として、リニューアルで必要な作業内容に何があるかを、理解しておくことが必要です。

デザインを刷新して訪問客の離脱率を減らす

リニューアルでデザインだけ変えても、根本的な解決にはなりませんが、デザインの見直しは確かに重要な要素です。

時代にあった色や画像・フォントや文字の配列・レイアウトを取り入れることで、ユーザーを視覚的に刺激し、サイトからの離脱率を防ぐことができます。

ユーザーは第一印象で判断するため、印象の悪いホームページは読もうとせずに、直ぐに次のサイトへとネットサーフィンしてしまいます。

キーワード検索でサイトを訪れた潜在的顧客に、いかに長くサイトに留まり、情報を読んでもらえるかでは、デザインの果たす役割は大きいと言えます。

ただ綺麗で格好の良いページだけでなく、人が画面のどこから見始めるかの動線や、色における心理効果など、蓄積されたデータに則した改良が必要です。

UI(ユーザー・インターフェース)の改善

サイト運営者にとっては、見慣れた画面でどこにどの情報があるのか分かっても、初めて訪れた人には、分かりづらいサイトが多くあります。

商品の情報や種類を探すのにどこをクリックするのか、商品購入方法はどこを見れば分かるのかなど、利用者の視点に立って見直さなければなりません。

使いやすいサイト画面 (ユーザー・インターフェース)にするため、サイトのユーザビリティーを改善する必要があります。

「ヒートマップツール」などを使うと、ユーザーがサイトのどこをよくクリックしているのか、色分けヒートマップで可視化できます。

売り上げを伸ばすには、離脱ではなく、購入につながるクリックを量産しなければなりません。

コンパージョン率を上げる

コンバージョン(conversion)は「変換」という意味ですが、「サイトを訪れたユーザーが最終成果に至ること」「売り上げにつながること」を言います。

コンバージョン率を上げるには、まずより多くの人にサイトに訪れてもらうため、キーワード検索で上位表示されるようにしなければなりません。

そのための取り組みがSEO(Search Engine Optimization)と呼ばれるもので、「検索エンジン最適化」を実施する必要があります。

サイトのリニューアルでは、コンバーション率を上げるために、SEO実施の他にも、モバイル対策、マーケティング戦略などの多くの項目があります。

作業内容を理解し、何をどこまで実施するかの社内で協議して、具体的な依頼書を作成することが必要です。

SEOの実施に有効なツールや方法

Google検索で自社サイトを上位表示させるのには、Google Analyticsによる解析や、グロース・ドリブン・デザインなどの手法が使われています。

Google Analyticsによるホームページのアクセス解析

検索エンジンはグーグルの独占状況が続いているため、SEOの実施とはすなわち、グーグルの検索エンジン向けに最適化を行います。

そのためにアクセス解析やマーケティングツールで、現在のホームページの問題点を具体的にデータ化する必要があります。

Google Analytics(アナリティクス)は、Googleが提供するWebページのアクセス解析サービスです。

2005年にGoogleが買収した、米国Urchin社の本格的なWeb解析ツールで、ホームページの実力値を数字化することができます。

Google Analytics(アナリティクス)は無料の解析ツールですが、非常に複雑で、使いこなすには専門知識が必要です。

サーチ・コンソールとコーディングの改善

リニューアルでは、自社のホームページがキーワード検索で、検索エンジンからどのように評価されているかを知ることがまず重要です。

検索エンジンにかからなければ、商品やサービスを紹介するきっかけさえ、手に入れることはできません。

「サーチ・コンソール」というツールも便利です。このツールはGoogleが提供しているツールで、検索のパフォーマンスなどを確認できるツールです。ページのクリック数・クリック率・掲載順位、サイト内のエラーなどを確認できます。

Googleアナリティクスと合わせて使用し、評価の数値を見ながら、SEO(検索エンジン最適化)を行います。

グロース・ドリブン・デザインによる継続的な改良

グロース・ドリブン・デザイン(Growth Driven Design)とは、ホームページの修正を繰り返して、その反響をみながら改善していく方法です。

試行錯誤を繰り返しながら、サイト訪問者が、問い合わせや商品購入などの行動をとるように「コンバージョン率」を上げていきます。

サイトを全く新しく作り直すのではなく、ユーザーが使いやすいように既存ページを少しずつ改修しながら、アクセス数を伸ばします。

具体的には、まず、サイトのセクション・ページ・機能・モジュールなどで、改善すべき点をブレインストーミングでリストに書き出します。

そのリストに基づいて部分的にサイトを改修し、ユーザーの反響をデータ解析しながら、一定の周期で継続的に改良してゆく手法です。

ホームページのリニューアルで重要なモバイル対策

Googleの検索順位は、以前はパソコン用コンテンツのランキングでしたが、近年は、モバイル端末の検索数でランキング表示するようになっています。

これは、モバイル端末による検索数がパソコンを上回ったためで、リニューアルではモバイル対応が必須となっています。

モバイル・ファースト・インデックスとは

「モバイル・ファースト・インデックス」とは、モバイルユーザーがスマホやiPadで、情報を検索しやすいサイトにするための指標です。

単にパソコン画面の表示内容を簡略化したスマホ画面ではなく、モバイル・ファースト・インデックスを、意識した画面作りが必要です。

また、ユーザーがスマホでタップするとき、ストレスなくページがくれるように、読み込み速度のチェックも重要です。

Googleの検索順位は、検索エンジンのクローラ(ロボット)がサイトを巡回して、サイト情報を収集しながら行われています。

モバイル版のページが検索順位を決めるクロール対象となるため、Webサイトのリニューアルでは、モバイルでいかにアピールできるかを重視しましょう。

スマホやiPadにも対応したレスポンシブWebデザイン

PC・スマホ・タブレットでは、画面の寸法サイズが異なり、パソコン用ページをスマホで見ると、レイアウトが崩れいることがあります。

「レスポンシブWebデザイン」とは、パソコン・スマホ・タブレットなどの異なる画面サイズに、柔軟に対応できるレイアウト・デザインをいいます。

個別にWebサイトのHTMLファイルを作るのではなく、CSS3(Media Queries)で制御しながら、異なる画面サイズにレイアウト調整します。

全てのデバイスを一つの情報で管理できるため、Webサイトの更新がしやすいというメリットがあります。

リニューアルで強化すべきマーケティング戦略

近年、テレビや雑誌を見ない人が増えてきたため、広告に、コンテンツ・マーケティングを導入する企業が増えています。

また、リニューアルに際し、SNSへのリンクを貼ったり、CMSを導入して自社でも管理しやすくしたりすることもできます。

売り上げを伸ばすために、マーケティング戦略の強化にも、同時に取り組みましょう。

コンテンツ・マーケティングの導入

「コンテンツ・マーケティング」とは、商品を必要としている潜在的顧客に、価値ある情報(コンテンツ)を届けながらマーケティングする方法です。

皆が知りたい情報を盛り込んだ記事を書いて、より多くの人に見にきてもらい、検索上位に表示されることで、さらにアクセス数を増やします。

そこでは、直接商品を売り込むのではなく、関連商品に興味を持たせ、サイト訪問者をファンに取り込んで、自然と購入へと導きます。

わかりやすい例では、ダイエットの記事を書いて、サプリメントのバナーを貼り、自社サイトに誘導して売り上げにつなげる手法です。

これはAIDMAと言って、Attention・Interest・Desire・Memory・Actionという購買決定プロセスを、記事を通して実現するマーケテイング戦略です。

SNSへのリンクを貼る

新たに情報ポータルサイトを立ち上げるのは、手間と費用がかかるため、SNSで情報発信する企業が増えています。

一般に、自社サイトで情報発信するより、大手SNSで発信した方が、検索エンジンにかかりやすいと言えます。

ホームページのリニューアルでは、Twitterやインスグラム、LINEやPinterest、YouTubeやTikTokなどのリンクを貼りましょう。

企業から消費者へ、BtoC(Business to Consumer)でダイレクトにアプローチし、市場のニーズを見ながらマーケティング戦略を立てましょう。

コンテンツ作成やSNSの運用は外注もできるため、自社でどこまでするか、何を外注するかを社内で話し合うと良いでしょう。

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の導入

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、Webサイトをより簡単に管理・更新できるホームページのシステムのことをいいます。

Webサイトは、文字・画像・デザイン・レイアウトなどのコンテンツをHTMLなどの複雑なプログラミング言語を使って表記しています。

CMSを導入すると、Web制作に必要なプログラミング言語の知識が無くても、コンテンツを構築・管理・更新することができます。

CMSには様々な種類がありますが、WordPressが世界的にも有名で、無料で商用利用ができ、デザインテンプレートやプラグインも豊富です。

WordPressで作られている代表的なサイトには、AllAboutや価格.com、cookpadなどがあります。

HTMLがわからなくても、誰でも簡単にワード感覚で、記事の投稿や更新作業できるので便利です。

リニューアルで忘れてはならないセキュリティー対策

ホームページのリニューアルに際し、サイトのセキュリティ対策も実施しましょう。

専門業者に依頼して、ネットの安全強化を図ることも、セキュリティソフトのアップデートの手間が省けるのでお勧めです。

サイバー攻撃や情報漏洩のリスク

実店舗ではなくネットでの売り上げを伸ばすには、ショッピングカートの設置や、メールによる新商品の紹介などの様々な機能が必要です。

サイト訪問者に会員登録してもらったり、カード決済で販売したりするには、IDやパスワード、住所氏名や口座番号などの個人情報の入力が必要です。

しかし、Webサイトは常に、悪意ある第三者にサイバー攻撃される危険性をはらんでいます。

フィッシングやファーミングなどの詐欺行為や、コンピュータウィルスによるサーバーダウン、マルウェアによる個人情報の漏洩リスクがあります。

情報漏洩が起きた場合、一度失った企業の信頼回復は非常に難しく、会社の存続危機に発展することもあります。

UTM導入で総合的なセキュリティ対策を依頼

近年注目されているのが、UTM (Unified Threat Management)「統合脅威管理」システムの導入です。

これは、ファイアウォールやアンチスパム、Webフィルタリングなどの様々なツールを組み合わせて、総合的にネットの安全対策を図るパッケージです。

パソコンや携帯のネットワークは、外部から攻撃される「脅威(Threat)」に常にさらされています。

UTMでは、不正アクセスやサイバー攻撃に個別に対処するのではなく、「統合(Unified)」した防御システムで、総合的に「管理」することができます。

LAN(Local Area Network)が接続するゲートウェイ(出入り口)に、専門業者に依頼してUTMを設置し、ウィルス侵入やサイバー攻撃を防ぎます。

外部からの脅威に対応するだけでなく、組織内部の人間が情報漏洩したり、有害サイトへアクセスするのを制御したりもできます。

まとめ

ホームページのリニューアルに際して、自社のwebサイトを改善するために必要なポイントについて紹介しました。

リニューアルするタイミングは企業によって様々ですが、ネット環境の変化に合わせて、定期的に行っていくことが望ましいです。

業者に依頼する前に、社内で自社のホームページの問題点を徹底的に洗い出して、具体的な依頼書を作成することが重要です。

また、単にホームページ制作会社に、サイトのデザインを刷新してもらうだけでなく、UIの改善、SEOの実施が必要で、モバイル対策は必須です。

リニューアルを機会に、コンテンツマーティンやCMSの導入でマーゲティング戦略を行ったり、セキュリティーの強化を図ったりもしましょう。

すべきことは多岐にわたりますが、一つずつクリアして行き、ホームページのリニューアルを売り上げ増加につなげてください。


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