- 2019/12/03
- Webマーケティング
ゼロからわかるコンテンツマーケティング【3つの事例を元に解説】
スマートフォンやパソコンが常に生活のそばある現代。私たちは常にインターネットを使ってあらゆる情報にアクセスをし、自分にとって最適なコンテンツを追い求めています。
そんな中、近年よく耳にするマーケティング手法が「コンテンツマーケティング」です。
マーケティングの中には「バズマーケティング、リストマーケティング、ダイレクトレスポンスマーケティング」など様々な手法が存在している中で、なぜ今「コンテンツマーケティング」が注目されているのでしょうか。
今回はそんな「コンテンツマーケティング」の概要や基礎について、初心者でもゼロから理解できるように解説していきます。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、簡単に言うと「ユーザーにとって本当に欲しい情報・役に立つ情報を届け続ける」というようなマーケティング手法です。
これだけでは
「当たり前では…」
「え、それだけ?」
と思う方もいると思いますので、もう少し掘り下げて解説していきます。
コンテンツマーケティングの歴史
本来、Web上にある記事やコンテンツというのは、ユーザーにとって”役に立つ”・”何かを解決する”という目的を果たすようなコンテンツが届くようになるのがベストなはず。
実際、検索エンジンを提供するGoogleも
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて、使えるようにすること」
というようなことを使命として掲げており、これは言い換えると最適な情報を最適な人に届けるということです。
しかし、コンテンツマーケティングの重要性が広がってきた近年以前のネット上のコンテンツは、あまり適当とは言いづらいコンテンツが検索結果の上位に来ていることも多くありました。
極端な例で言うと「癌を治したい」という人が癌を治す方法を検索したときに、検索の上位に来ていたのが「癌は気持ちで治る」「〇〇というサプリの飲むと治る」などといったやや根拠に欠けるような記事です。
なぜこのような記事が上位に来ていたかというと、ひと昔前のSEOでは内容の正確さに関わらずとにかく長文を書けば上位に表示される、狙っているキーワードを大量に入れれば検索に有利といった内容を横行していたからです。
このことから単に収益を上げたいという目的の人は、そういった検索者にとっては適切とは言えない情報を流し、ある種ブラックとも言える手法で上位をとり、収益を上げていました。
このようなことから「適切な情報を適切なユーザーに届けられるべき」というある種当たり前の考え方が広がるようになり、コンテンツマーケティングが重要視されるようになりました。
コンテンツSEOとの違い
「コンテンツマーケティング」と似たような言葉で「コンテンツSEO」という言葉がありますが、この2つには明確な違いがあります。
「コンテンツマーケティング」が”ユーザーにとって本当に欲しい情報・役に立つ情報を届け続ける”という大きな考え方であり、それはSEOで上位をとる方法や、サイトの中で成約率を高めるためのサイト構造や記事設計にする、といったものまで様々な施策が包括されたマーケティングのことを言います。
一方で「コンテンツSEO」はGoogleなどの検索結果で上位をとるために特化した施策ということです。
例えば、記事のタイトル付け方やキーワード選定、見出しの付け方、記事構造など有用なコンテンツが検索結果で上位表示をされるようにするための施策が「コンテンツSEO」に該当します。
つまり「コンテンツSEO」は「コンテンツマーケティング」の中にある一種の施策ということになります。
コンテンツマーケティングの3つの事例
以上がコンテンツマーケティングの概要的な話で、ここからは事例を3つほどご紹介します。
事例1:DOOR
今回は、メレルの田中祐介さんがお気に入りスニーカーを語ってくれました。メレルに詳しいプロが気になっているラインナップは?https://t.co/8wP0sAV56t#JUNGLEMOC #UNGLEMOC20 #HUTMOC #メレル
— DOOR by ABC-MART (@DOORbyABCMART) 2019年11月18日
『DOOR』は靴販売メーカーのABC-MARTが運営している靴を中心としたファッションに特化したメディア。
単に流行りのファションや有名で人気のある靴を紹介するだけでなく、ランニングのプロやスニーカー好きの有名人へのインタビューが掲載されていたり、靴や靴下の選び方・コーデなどのお役立ち記事まで、靴好きやそれにまつわる情報を得たい人にとって有用なメディアとなっています。
参考:DOOR https://door.abc-mart.net/
事例2:北欧、暮らしの道具店
明日から12月。こんな風に12月を楽しんでいるスタッフがいました。私もやってみようかしら。https://t.co/8QlHmsj8yI pic.twitter.com/BBRpViXK2A
— 北欧、暮らしの道具店 (@hokuoh_kurashi) 2019年11月30日
北欧のインテリアや雑貨などを販売している株式会社クラシコムが運営している、ECサイトとオウンドメディア一体型のメディアが『北欧、暮らしの道具店』です。
メインコンテンツである「通販」や「コラム記事」に加えてオリジナルの短編ドラマも手掛けており、作品内ではサイトで扱っている洋服や日曜雑貨が登場します。
これにより、ユーザーが日常で『北欧、暮らしの道具店』の商品を使用するイメージができるため、より自然な形での商品訴求に成功しています。
参考:北欧、暮らしの道具店 https://door.abc-mart.net/
*事例3:ニキぺディア
『ニキペディア』はプロアクティブを販売するザ・プロアクティブカンパニー株式会社が運営しているオウンドメディア。
ニキビにまつわる基礎的な情報から、ケア・予防の方法まで様々な角度からニキビ情報を発信しています。
ニキビという悩みが深いものに対して、痒いところまで手が届くような内容を細かく包括的に届け、信頼度の向上に繋げているメディアの1つです。
参考:ニキペディア https://nikipedia.jp/
コンテンツマーケティングとSEOとSNS
最後にコンテンツマーケティングとSEOとSNSの関係についてご紹介します。
*コンテンツマーケティングとSEO
コンテンツマーケティングとSEOは切っても切り離せない関係にあります。
というのも、私たちは何か悩みを解決する場合、直接誰かに相談する以外はインターネットで検索をして解決をするといことが多いはず。
そのときに多くの人が検索結果の上位に表示されている記事を無意識に参照します。
検索結果のクリック率は、1位が約20%・2位が10%・3位が7.5%と上位にあればあるほどクリックがされやすい傾向にあります。これが10位になると1%台にまで下がってしまい、2ページ目以降になるとほとんどクリックされません。
つまり、商品やサービスの認知を広げたい・売り上げを伸ばしたいと考えたときにはSEOで上位表示されるということが、必須とも言えるわけです。
しかし、このSEOも最近では「SEO対策というものがあって、無理矢理上位に表示させている記事とかもあるんでしょ。」と認知されるようにもなってきており、信用度が少し落ちてきている傾向にあります。
コンテンツマーケティングとSNS
そこで私たちが(意識的・無意識的であれ)信用度の指標としているのが「誰が情報を発信しているか」ということです。
つまり情報の濃度ももちろん大切なのですが、それ以上にコンテンツを誰が発信しているかによって、その情報や商品やサービスを受け取るかを判断しているということ。
その際に重要な要素の1つになってきているのがSNSでの発信で、常に日頃からどんな発信をしているかということがとても重要なのです。
これはブランディングとも言えるのですが、様々な業界で最先端を走っている影響力のある人たちでさえもその経歴や肩書きに問わず、TwitterやInstagram・YouTubeなどでの発信に力を入れているのを見ても、コンテンツマーケティングにとってもSNSでの発信が重要ということは言うまでもありません。
まとめ
”最適な人に最適な情報を届けること”。
これを日頃から意識し「ユーザーにとって本当に欲しい情報は何か、本当に役に立つ情報を届け続けるためにはどうすればいいのか」ということを追求し続けるということがコンテンツマーケティングの本質。
そのためにサイトやブログなどのWebメディアだけでなく、SNSを活用し情報を発信していくということはコンテンツマーケティングにとっても不可避なのかもしれません。
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